環境にも優しい!ゼロウェイストウエディングとは?

世界のウエディングを通して日本の結婚式に新たな価値観を提供して行くHirokoです。

 

国内ウエディングで6年ウエディングプランナーとして120組担当した後
ハワイにて海外ウエディングプランナーとして働いていました。

 

 

ウエディング業界では、2020年のトレンドが各方面から発信されています。

(ウエディングにも流行があるのです…)

 

海外ウエディングのトレンドを読み込んでいくと
キーワードが浮かんできました。

それは…

「ゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)」

「サスティナブル(持続可能な)」

「エコ・フレンドリー(環境にやさしい)」

 

そう、環境に考慮したウエディングのアイディアが多く出てきました!

 

世界的に見ても環境汚染や地球温暖化など環境については共通の話題で、取り組むべき最重要事項のひとつです。

 

ゼロ・ウェイストウエディングとは?

そもそも「ゼロ・ウェイスト」って何?

ゼロ・ウェイストとは

「Zero waste」と書いて「ゼロ・ウェイスト」

「Zero」=ゼロ、なし
「Waste」=無駄、ごみ

つまり、「無駄をゼロにする、廃棄をなくす」という考え方

今、世界で注目されているキーワードのひとつです

 

結婚式では、新郎新婦が身に着けるものやペーパーアイテム、お花やギフトなどすべてこの日に向けて真新しいもので用意することが多いイベントです。

同時に、この日しか使わないものも多く、
買ったはいいけど…というものも多いです。

最近はメルカリで売るというのも浸透しているね

 

でもそもそも、それ本当に必要?

私は結婚式で多くのものが捨てられていくのを目の当たりにしてきたからこそ、ゼロ・ウェイストウエディングは個人的にもかなり大事な考え方だと思っています!

 

もちろん可愛いケーキトッパーも、華美な装飾も、素敵なプロフィールブックも
あったら素敵だし、かわいい♡ってなります。

でも、結婚式後にそれってどこにいくの?

女友達から「かわいい」を集めるためにする結婚式じゃないですよね?

もちろん、準備段階で「かわいい」「好き」を集めていくことって本当に楽しいですし
ゲストの反応を想像して準備していくことは大事です。

でも、結婚式の本来の意味を見失わず、地球にも考慮した選択をしていくことが大事だと思います。

 

日本の結婚式でゼロ・ウェイストを取り入れる理由

なんでこんなに熱く語っているかというと実体験で感じたからです。

 

日本の結婚式場で働いていたときにいつも感じていた

「こんなに食材や料理って捨てられてしまうんだ…」

「こんなに一生懸命作ったであろう手作りアイテムやウェルカムグッズ、これこの後どこにいくんだろう…」

という悶々とした思いと疑問。

昔から米粒1粒でも残したら目がつぶれると言われていたから、食べ物を構わず棄てていくことに抵抗があったんだ

 

また、その時代はビュッフェブーム。
結婚式でおふたりらしいビュッフェを考えては提案していきました。

例えば、出身県が異なるふたりなら、そのご当地の食材を使用したビュッフェ、デザートビュッフェでもふたりの出会いの地・京都をイメージして和菓子ビュッフェなど…

 

ゲストも喜ばれていて、新郎新婦もふたりらしさ表現できて
シェフの作る美味しいお料理に全員が満足していました。

 

でも、そのビュッフェが終わった後それらが廃棄になってしまうのです。

 

思ったよりも全然減っていなかった料理を棄てるシェフを見て
思わず、「自分が作ったものを棄てるって悲しいですよね」と声をかけたら
「しょうがないよね」と少し悲しそうにしていたシェフの表情が忘れられなかったです。

 

ゲストにおもてなしをされたい新郎新婦や親御様世代ですと
足りないよりは残すくらいの料理のボリュームが良い
と思われている方もいますが、

私はいつも食べ残しなどを棄てるときに、「これが貧しい国の人に届けられたら生きていける子供たちがいるのに…」と毎度のように思っていました。

だから、食べ物のゼロ・ウェイストにも力を入れていきたいのです!!!

 

そしてハワイウエディングのアテンドをしていくようになると気が付いたことがあったのです。

食べ残しが少ないことに!

 

ハワイウエディングでは、近しい人しか来ないのでそもそも少量で済むということもあります。

それに、ハワイでは買い物のレジ袋を全店で有料化されていて、エコへの意識が高いのです!

日本ではまだまだ浸透中のことですが、近い将来、結婚式でも環境に配慮していくことがスタンダードになるようにしていきたいと考えています。

 

今年の流行!? ドライフラワーでゼロ・ウェイストウエディング

海外のウエディング情報を発信するBRIDESより人気プランナーによる、2020年のウエディングのトレンドが発表されました。

そこに共通していたのは環境への配慮をしたウエディングでした。

 

イタリアを拠点として活躍するウエディングプランナーのリチャード氏によると

“This year, from a recycling point of view, we worked with plants rather than cut flowers when we could.
This year, we started to include an ingredient in décor that previously would have been so taboo: dried flowers!”

「今年はリサイクルの観点からみると、切り花よりも植物を採用することが多くなるでしょう。
そして装飾物として今までタブーであったドライフラワーを使うのがトレンドです!」

 

結婚式で使われるお花は、フレッシュな生花であるべきと今までは考えられてきました。
それは、ドライフラワーは枯れたお花、その「枯れた」という言葉が結婚には相応しくないとされてきたためです。

しかし、今年はエコフレンドリーの観点からも、新しい装飾という観点からもドライフラワーがアツいのです!

 

 

また、別のロサンゼルスでウエディングプランナーとして活躍されているミンディ・ウェイス氏も

I think the biggest trend this year is the non-traditional flower”
“Instead of fresh flowers, dried flowers are in—sometimes painted or bleached and, sometimes, left natural.”

「今年の一番のトレンドとしては、伝統的な生花でなくなることだと思います
生花の代わりに、色が塗られたものや染色してあるもの、時にはそのままの状態のドライフラワーが使われるでしょう」

出典:https://www.brides.com/2020-wedding-trend-predictions-4799681

 

ドライフラワーというと、くすんだ黄色な印象ですが
最近はそれに染色技術をほどこし、色をつけていく方法もあり、ドライだけどカラフルな印象にもすることができます。

 

また、ドライフラワーでブーケを作ると、そのままブーケをお家に飾って楽しめることができるため、結婚式後にも美しい思い出のインテリアとしても一役買ってくれます。

 

 

実際に私も先日担当した沖縄のウエディングではドライフラワーで提案させていただきました。
生花では沖縄から自宅に持ち帰るまでに枯れてしまうなどの懸念点がありますが、ゲストもそのまま消費期限を気にせず持ち帰っていただけて、素敵なギフトにもなりました♪

まとめ

ちょっとした工夫で、ゼロ・ウェイストウエディングは実現できます。

 

せっかくの結婚式を華やかにしたい!豪勢に振る舞いたい!

と思う時代から

身の丈に合った、地球にも優しい、そして現実的なウエディングになっていきそうですね。

そういう結婚式を増やしていきたい!

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ABOUTこの記事をかいた人

ウエディングプランナー兼ブロガー 『世界のWeddingを発信し、日本の結婚式に新たな価値観を』 国内とハワイでウエディングプランナーとして約120組の結婚式を担当。 ブログでは世界のウエディングや結婚式準備を中心に発信中。 Aloha, I'm a wedding coordinator and blogger. Now recruiting couples, wedding planners, photographers or wedding dress shops who allow me to interview about wedding in your country!!