リハーサルディナーとは、結婚式のリハーサルを行った後、家族やゲストを招いて行う食事会のことです。
日本ではあまり馴染みがありませんが、実はアメリカでは伝統的な習慣なんです。
最近、ジャスティンビーバーの結婚式で行われたことで、日本で話題になっているリハーサルディナーについて、ウエディングプランナーとしてアメリカに住んでいた私が、お伝えします。
目次
リハーサルディナーとは?

リハーサルディナーとは、アメリカの伝統的な習慣で、結婚式前夜に家族やゲストと結婚式の流れをリハーサルをし、その後食事会をすることです。
両家の家族やゲストが一緒になって食事を楽しむことで、
- 新郎新婦のことを知ってもらえる
- お互いの家族や友達のことを知る
- 新しい友達が増える
という目的があります。
また、一説には「幸せを妬む悪魔を寄せ付けないようにする」という意味もあるんだとか。
でも、前日にゲストと「ゆっくりと食事を楽しむこと」「結婚式での役割の確認」が一番の目的なんです。
海外では結婚式のリハーサルも自分たちで行う
日本の結婚式では、リハーサルは式場のスタッフに全てお任せの場合が多いですよね。
しかしアメリカでは、自分たちで式を手配することが多いため、前日リハーサルも自分たちで行います。
二人だけなく、友人に司会進行を頼むことも多いので、友人たちにも手伝ってもらいます。
披露宴になると、写真を一緒に撮ったりスピーチを聞いたりしているため、なかなかゲストとゆっくりと食事を楽しんでむことができません。
どこでどの順番で、誰が入場するのか・・・
など、当日二人に聞きたくても聞けないことがしばしばあります。
他にも、会場の椅子を並べたり、ダンスパーティーのフロアを確保したり、掃除をしたり…
やるべきことがたくさんあります。
そのため、前日から集まってリハーサルをし、その後みんなでディナーをしてゆったりと楽しみます!

挙式のリハーサル+ウェルカムパーティー的な意味合いのが強いです
最近はカジュアルなスタイルが増えている

プレ披露宴のようなかたちだったり、前夜祭のようなかたちだったり…
リハーサルディナーのスタイルは、高級なレストランなどでフォーマルに行うのが伝統的ですが、最近ではBBQスタイルなどカジュアルなものが多いです。
リハーサルディナーはいつ行う?
結婚式前夜(金曜日)のディナータイムに行われることが多いです。
しかし、日曜日挙式の場合は、前日土曜日のお昼間から行われることもあります。
ジャスティンビーバーもリハーサルディナーを行なっていた!
あのジャスティンビーバーとヘイリーの結婚式でも、前日にリハーサルディナーを行なっていました!
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結婚式前夜、みんなで集まってお食事をしているシーンが冒頭20秒〜1分のところで紹介されていますが、
新郎新婦含め、全員でリラックスして楽しんで、翌日に向けてのお祝いムードを高めています♡
リハーサルディナーをすることのメリット
ゆったりとゲストと過ごせるリハーサルディナー。
日本ではまだまだ馴染みがないですが、
リハーサルディナーを行うことで結婚式当日がよりHappyになります。
たくさんあるメリットの中から、4つご紹介します。
新郎新婦のことをより知ることができ、当日にお祝いムードが高まる
自分が新婦友人のゲストとして結婚式に参列した場合に、新郎と初対面のことも多いはず。
「自分の友人の旦那様はどんな方なのか?
かわいい私の友人をちゃんと幸せにしてくれる人なのか?それを知ったうえでお祝いをしたい!」
と思う方も多いのでは。
リハーサルディナーであらかじめ知っておけば、
結婚式当日に新婦だけでなく、新郎新婦ふたりに向かってお祝いの言葉をおしみなくかけられます!
前日にゲストと会うことで、ゲスト同士も知り合いになれ、結婚式当日に緊張せずにすむ

新婦友人として列席する際に、新郎側ゲストが新郎とどのような関係の方なのかがわからず、話しかけれない経験がありませんか?
せっかく自分の友達の旦那さんの大事なゲストであるのに、全く知らないのは、少し寂しいですよね。
しかし、リハーサルディナーで前日に一度会うことで、結婚式当日はスムーズにコミュニケーションが取れるきっかけになります。

一生に一度しか集まらないかもしれないメンバー全員で一致団結することがより盛り上がる秘訣のひとつ!
両家の絆が深まる
お互いの家族が集まって食事をする機会は、なかなかないチャンスですよね。
ましてや遠方同士の家族であれば、貴重な機会です。
二つの家族が一つになる結婚式だからこそ、たくさん話してお互いの家族を認め合い、絆を深めることができます。
ゲストとゆったりとした時間が過ごせる
結婚式当日は、なかなかゆっくりする時間がない新郎新婦。
せっかく遠方から集まって、久しぶりに会う人も多いのに喋れなかった…というのは、日本の結婚式ではよくあるのではないでしょうか。
何のためにゲストを呼ぶのかわからなくなりますし、ゲストとしてもふたりと喋りたかった、と残念に思うポイントです。
しかし、前日のリハーサルディナーからたっぷり話せるので、久しぶりの友人とも話せて、おもてなしが出来る時間になります。
誰を招待する?
リハーサルディナーで招待するゲストは、主にウエディング当日に関連する方々が中心です。
しかし、ゲストリスト以外の方も、リハーサルディナーでは参加できます。
ゲストメンバーとしては、
- 両家の家族・親戚
- 当日参列するゲスト
上記以外に
- 参列ゲストの配偶者
- 当日は来られないお世話になった方
こちらの方々も参加していくことができます。
例えば友人は参列するけど、その友人の奥様やお子様は結婚式には参列しない場合。
けれど、リハーサルディナーは奥様やお子様も参加してOKです!
遠方から参加の場合は、奥様とも一緒にいらしている場合もありますよね。
リハーサルディナーの醍醐味は、気のおけない仲間と食事をして、ゆっくりと過ごすことです。
両家の仲を深めたり、久々に会う友人と話したり、初めて会う相手方のゲストにご挨拶をしたり…日頃の感謝の気持ちを込めて、一緒に楽しみましょう。

リハサールディナーはどこで行うのがベスト?服装は?
リハーサルを挙式会場で行った後、ディナーをするため、挙式会場から近い場所がおすすめです。
全員でリハーサルを行い、その後近くのレストランやホテルのボールルームを借りて行うのが一般的です。
しかし、そこに限らなくても大丈夫です。

どなたかの家でケータリングを入れてホームパーティー風にしていったり、ビーチでBBQをしてカジュアルなスタイルしていったりするもの良いです。
もしくは、芸術好きなふたりなら、美術館のレンタルスペースで行うという、ふたりらしさを出してもいけます。
ディナー内容
フォーマルにするのであれば、コース料理が一般的です。
しかし最近では、ビュッフェスタイルにして、みんなで賑やかに楽しむのも多いです♪
また、バーベキューでのんびりカジュアルに行うのも、気兼ねなくできて人気です。
服装は?
フォーマルな場所であれば、結婚式当日に準ずるドレスアップが必要です。
しかし、最近のリハーサルディナーは、圧倒的にカジュアルにリラックスしたものが多いため、そこまでかしこまらず、ちょっとお洒落をしていけば良さそうです。

困ったら新郎新婦に聞いてみるのもいいですね。
リハーサルディナーで何をするの?
ウェルカムパーティーの意味合いも兼ねている、リハーサルディナー。
お食事と会話を楽しむことがメインですが、実際に取り入れられているイベントをご紹介します。
リハーサルディナーで行うものとして一般的なものは、スピーチです。
- 新郎両親(新婦両親)
- 新郎新婦
- 親しい友人たち
がスピーチをしていきます。
新郎新婦からは、簡単な挨拶や自己紹介をすることが多いようです。
また、友人からは、新郎新婦の青春時代の話や、あつい友情の話が聞けるでしょう。
そして、親御様からは、ゲストへの感謝のスピーチをされる方が多いです。
ギフト
リハーサルディナーにいらしていただいたゲストへ、新郎新婦から簡単なギフトを贈ります。

アメリカでは引き出物の文化がないため、簡単なギフトとなりますが、
日本で行うのであれば、プチギフトを渡してもいいかも知れません。
お支払いはどうするの?
アメリカでは一般的に新郎家がリハーサルディナーの代金を支払い、新婦家が結婚式の費用を支払うというのが昔ながら。
しかし、最近では新郎新婦が支払うことも多いです。

ゲストとして呼ばれた場合は、アナウンスされていなければ、リハーサルディナー代金はおふたりに甘えてOKです。
まとめ
Sex and the Cityの映画のなかの、キャリーの結婚式の数日前
キャリーとビッグを囲んで、友人たちと食事をしているシーンがあります。
あれは何だったのだろう…と思っていたのですが、リハーサルディナーだったのですね!
映画の中でも、ミランダがキャリーのことを褒めるスピーチをしていくシーンがありました。
アメリカでは一般的なリハーサルディナー。
日本の結婚式で残念に思われることとして、新郎新婦とゆっくり話せなかったということがあります。
しかし、リハーサルディナーを取り入れることで、ゲストとゆっくり過ごせます。
それに、結婚の要である両家の絆を深めることができ、翌日のお祝いムードが更に盛り上がります!
ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか♡
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