「家族のみや親族のみの結婚式で、盛り上がらなかったらどうしよう」
と不安に思われている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、少人数結婚式を担当したウエディングプランナーの私の実体験から、少人数結婚式にするメリットとデメリットをご紹介します。
さらに、親族のみの結婚式だからこそ、盛り上がる演出のアイディアもご紹介します。
これを取り入れた結婚式では、新郎新婦だけでなくゲストもみなさんかなり楽しんでいらっしゃいました!
全員がリラックスして楽しめる、少人数結婚式を成功する秘訣をご紹介します。
- 少人数結婚式にするべき3つのメリット
- 少人数結婚式のデメリット3つ
こちらの記事では、少人数結婚式のメリット・デメリットをご紹介しています。
少人数向けの演出について知りたい方は、こちらの記事をご参考ください。
目次
親族のみ・家族のみ・少人数の結婚式にするべき3つのメリット
沢山の少人数結婚式を見てきた結論から言うと、少人数にすることで得られるメリットがいっぱいあります!
その中から3つご紹介します。
ゲストの満足度が高くなる
少人数結婚式にすると、ゲストも新郎新婦も満足度がとても高くなります。
なぜなら、ゲスト一人当たりにかけられる時間が長くなるからです。
では、一人当たりにかける時間が長くなると何が良いのか?
その具体的なメリットとしては
- 一人一人と話す時間が設けられる
- カスタマイズしたおもてなしができる
- 親にも喜ばれる
上記3つに焦点を当てて解説していきます。
- 一人一人と話す時間が設けられる
新郎新婦が一人当たりにかけられる時間が長くなると、ゲストの満足度が非常に上がります。
なぜなら、ゲストは二人の幸せな姿を見ることはもちろん、二人と話したりお祝いしたりすることが目的で駆け付けてくれているからです。
ゲストとしっかり時間が取れることで満足度が上がります 引用:https://www.theknot.com
例えば、単純に計算すると70名の結婚式で2時間半の披露宴だと、一人当たりにかけられる時間は2分少し。
でもそこから祝辞やお色直しの時間などを差し引くと、一人当たり30秒もあるかどうかとなってきます。

皆さんも大人数の結婚式で、新郎新婦と「おめでとう」しか会話をせず終わった経験、あるのではないでしょうか。
仕方ないですが、せっかくご祝儀を持ってお祝いに駆け付けているのに、切ない気持ちになりますよね。
ところが、20名ほどの少人数結婚式の場合、一人一人と話せる時間は7分強と、しっかりと時間を確保できるのです。
そのため、「ただふたりの結婚式を見ているゲスト」ではなく、「きちんと結婚式に参加している」という気持ちになれます。
- カスタマイズしたおもてなしができる
ゲストそれぞれに合ったおもてなしが出来やすいです。
理由としては、ゲストの人数が多くない為、一人一人の好みに合わせたものを提供できやすいからです。
例えば、お料理。
会場が許せば、ゲストそれぞれの好きなものを入れた一品を提供できたり、お肉の焼き加減を全員の希望に沿ってサービスできたりします。
これが80名などと大人数だと中々対応してもらえない事が多く、統一のものになってしまいます。

焼き加減やお料理をカスタマイズしておもてなしを
少人数だからこそ、ゲストに合わせたおもてなしをカスタマイズできます。
- 親にも喜ばれる
少人数の結婚式だと、親御様にも喜ばれます。
なぜなら、お二人と気兼ねなく写真を残せることと、変に相手のゲストに気遣いをしなくて良いからです。
大人数の結婚式だと、両家写真や親族写真をオーダーしない限り、親御様と新郎新婦の写真を撮る機会は、実はあまり写真を撮るタイミングがないのです。
結婚式の写真を見返していたら、家族写真がない!と言うこともあったりします…
時間があるから家族写真も撮りやすい♡ 引用:https://www.theknot.com
しかし、少人数であれば時間も余裕があるので、沢山のバリエーションで家族写真を残す事が出来ます。
両家家族や、新婦家家族+新婦のみ、兄弟と…など家族内でもグループごとで撮影できます。
家族写真をプロに撮ってもらうだなんて、写真スタジオに行かない限りあまりない機会ですよね。
そしてゲストが身内な分、ご挨拶周りで気疲れしなくて済むというメリットもあります。
相手のご家族とご挨拶はありますが、もう既に顔を合わせていることも多く、そこまで気遣いはしないのではないでしょうか。
沢山ゲストがいる場だと、会社関係の方、友人、それぞれのテーブルをビールを片手に持ってご挨拶周りをしていかれる親御様も多いです。

ご挨拶周りで気疲れしている親御様も…
結婚式当日、親御様からご挨拶周りのタイミングを聞かれる事が多く、ふたりの晴れ姿をじっくり見る間なく、お食事そっちのけでご挨拶周りをされていました。
常に席にいらっしゃらないので、お食事も冷めてしまったり、お飲物も全然飲まれていなかったりしていました。
せっかくおふたりが選んだお料理なのに、勿体無いですよね。
親御様からは、「挨拶回りで緊張して、感動している間がなかった!」と感想をいただいたこともありました。

結婚式後日にエンドロールを見て、「初めて泣けた!当日は挨拶回りで気を張っていたから感動も何もなかったわ」という親御様もいらっしゃいました。
挨拶回りは親御様にとってかなり気苦労されるものなのかもしれませんね。
- 一人当たりにかけられる時間が長く取れると、しっかりとおもてなしが出来満足度が上がる
- 親御様の心的負担も軽くできる
両家との結びつきが深まる
家族同士話す時間が多くなるため、両家の仲が取持ちやすいです。
なぜかと言うと、結婚式でお互いの親族が一堂に集まりお祝いしてもらう事で、しっかりとお互いを知る時間になるからです。
結婚式は両家の結び付きの場でもあります。
全員が揃うのは冠婚葬祭くらいで、それ以外に結婚相手の家族について知る機会はなかなかないものです。
しかもお葬式の時には中々仲を深められるきっかけはないものです。
また、大人数だと中々お互いにゆっくり話す時間はないのです。

二つの家族が一つになる日!お互いを知りましょう 引用:https://www.dkphoto.ie
お祝いの席で、しっかりと時間が設けられるからこそ、どんな方がお相手のご家族でどのような家の方なのかをきちんと知る機会になります。
これをする事で、共通の趣味を発見したり、仲が良くなってその後のお付き合いも楽になります。
お互いのご家族を知るおすすめの演出は、親族紹介を合コン風にして紹介していくものです。
こちらの記事で少人数で盛り上がる演出を紹介していますので、ご参考ください。
お互いの家族を知る事が、新しい大きな家族になる大事なステップになりますね。
両家同士で話す時間が増え、お互いを知って仲が深まる
結婚式準備がラク
お二人にとっても結婚式準備がラクになり、満足度が高いものを準備できます。
理由は、何につけても用意するものや決める事が少ないからです。
例えば、80名の結婚式で席札裏にメッセージを書こうとします。
1人あたり3分かかるとしたら
80名×3分=4時間
20名の結婚式なら
20名×3分=1時間の作業時間で済みます!

そして、結婚式準備で時間がかかるところと言えば、席次決めが一つ大きくあります。
席次を決める際も全員の間柄とテーブル数で悩まずに、間柄や上座下座を考えて配置すれば比較的ストレスなく配席できます。
このように、結婚式の人数が少ない事で、ふたりの準備時間や決める事が少なく済みます。
結婚式準備が大人数の結婚式より少なく、時間がないカップルには最適
少人数結婚式にするデメリット3つ
プランナーとして担当した中で、少人数の結婚式にされる方にあらかじめアドバイスをするとなれば、3つあります。
費用
費用に関してはメリットでもあり、デメリットでもあります。
ウエディングパークを参考にすると、少人数の結婚式の方が大人数の結婚式より自己負担額が多くなるというデータがあります。
理由として、ご祝儀の数が多くないからです。
サイトを考慮すると、
- 80名の結婚式の場合→自己負担額は平均66万円少し
- 20名の結婚式の場合→自己負担額はおよそ100万円

しかし、これはあくまで平均の費用金額です。
ご祝儀を親族でも一人3万円と計算したものになるので、必ずしも当てはまるとは限りません。
ご年配が多いご親族だからこそ、ご祝儀が弾んで思っているよりも多くいただいたケースもたくさんあります。
少人数だと、料理や引き出物など、ゲストにかけるものとしては費用が抑えられます。
一方で、ドレスなど自分たちにかかるものは大人数だとしても少人数だとしても費用は変わらない為、そういったところで、負担額が多くなる可能性もあります。
ゲストの人数に関係なく費用が発生する「衣装」「メイク」など固定費はかかってくるが、
ゲストのご祝儀は変わらないため、自己負担額が多くなるケースもある。
※しかしご祝儀額によっては反対にメリットになる場合もある
親族の顔ぶれに雰囲気が左右される
どのような親族・メンバーかによって、会の雰囲気が良くも悪くも左右されます。
少人数だからこそ、一人一人の個性が光ってそれが全体の雰囲気になります。
例えば、両家ともかなり控え目な年配の親族の方ばかりだとしたら、会話を盛り上げるための演出を考えなくてはならないかもしれません。
反対に、社交的な方が多かったり、小さいお子様がいらっしゃったりすると、何もせずとも場が和んだり、会話が発展しやすくなり雰囲気が勝手に良くなります。

両家の親族の顔ぶれによって、内容や呼ぶゲストを考える事が大事になってきます。
親族のみで盛り上がらないと心配される方には、盛り上がる!少人数向け演出にて紹介しています♡
経験談として、親族のみだからといって決して盛り上がらないという事はありませんでした!!
(むしろ大盛り上がりでした)
どのようなメンバーなのかによって、会場の雰囲気が左右されやすい
ふたりの背景が見えにくい
親族側としては、自分の娘・息子と結婚する相手がどんな方なのか分かりづらいという事があります。
理由としては、友人や会社の方がいないため、どのような友人や社会的立場・コミュニティにいる人物なのか?を見れないからです。

よく、類は友を呼ぶと言いますが、結婚式を見ていてその通りだな、といつも納得します。
ご友人の方や職場の方を見ていると、ふたりのことをより客観的に知ることができます。
「職場ではこういう立ち位置で、だから几帳面なんだ」とか、「仲良しのお友達を見ていると、だから礼儀正しいのか」など見えてくるものがあります。
でも、それを判断するゲストがいないため、相手のバックグラウンドを客観的に見れず、結果としてどんな人なのかをぼんやりとしか理解できないという事もあります。
プランナーとしてアドバイスする際は、ウエディングムービーを入れてもらうことです。
生い立ちDVDをご親族の方に見ていただくことで、どのような人に囲まれて育ってきたのかなどバックグラウンドを知ってもらえるからです。
今はスマホで簡単に、そして安く作成可能なサイトも多いです。
【プロフィールムービー学園】では、3000円〜と破格です!
この金額なら作らない手はないですね!
プロフィールムービーについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
友人や会社関係のゲストがいない分、客観的にふたりの社会的背景やコミュニティを理解しにくい
親族のみ・家族のみの少人数結婚式のまとめ
結論から言うと、少人数の結婚式はかなりおすすめです!
なぜなら、ふたりへの負担が少なく、ゲストの満足度が高いためです。
そして、ゲストもふたりもアットホームな雰囲気の中、緊張せず楽しめて幸福度が増すからです!
迷われているなら是非検討してみてください♡
参考になれば幸いです!
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