世界の結婚式を発信するHirokoです。
今回は、情熱と美食の国・イタリアの結婚式についてお届けします。
美味しいご飯とワインが有名なイタリアの結婚式では、食事に対する熱量が違う!?
でもケーキはなし?
最近、日本でも、ゲストへのおもてなしとして食事にこだわる方が多いです。
そんな方にも、イタリアのウエディングは参考になることが多いです。
また、食事以外でも、挙式の要素など、日本でも取り入れやすく、日本で取り入れるとしたらのアイディアもまとめておきましたので、ぜひご参考ください♡
目次
イタリアの結婚式の流れ
イタリアでの結婚式の流れは下記のようなものが一般的です。
挙式
↓
ウェルカムパーティー(その間に新郎新婦はフォトツアー)
↓
披露宴
日本のように、二次会は基本的にはありませんが、披露宴が4時間ほどと、1日がかりなのが特徴です!
イタリアの贅沢な挙式会場
挙式会場もイタリアのロケーションは選びたい放題!
古城があったり、本物のワイナリーでの結婚式、歴史的建造物など、海も山も歴史的建造物もあるイタリアだからこそ、カップルらしい場所で結婚式が行えます。

挙式の場所としては、2パターンあります。
①役所で、立会人を設けての結婚式
②教会やその他のロケーションに牧師・神父の元、挙式を行う
役所と言っても、日本と違って、豪華な装飾があり歴史的建造物かのような造りのため、絵になります。
リボンが結婚式を象徴する

イタリアの結婚式では、教会の入り口にリボンがあったら結婚式のサインです。
リボンは二人の結びつきを表すため、結婚式の象徴で用いられています。
リボンをテーマにした結婚式でも良いかもしれません。
例えば、結んでいくリングリレー。一人一本のリボンを持ち、隣の人と結んで行きます。全員結べたら、後ろの列の人から新郎新婦の指輪を前へと送っていくというものです。「結びつき」をリボンで表すイタリアの結婚式のアイディアを取り入れて見てはいかがでしょうか。
イタリアの結婚式は食にこだわる!
日本でも最近は、お料理を重視される新郎新婦が多いですよね。
美食の国・イタリアでは、何はさておき、結婚式で一番こだわるものはお食事です!
イタリアの食べ物事情を見ていくと、大きく分けて3つの特徴があります。
- 14ものコースがある!?
- 乾杯はプロセッコで
- 意外にもケーキは無し?
14ものコースがある !?
イタリアでは、挙式後に披露宴会場に到着したら、アペタイザーを食べて楽しむ時間・カクテルアワーがあります。日本でいうウェルカムパーティーですね。
そこから始まり、パーティーでも、思わずズボンのチャックを下ろしてしまうほど、次から次へと豪勢な料理が振る舞われます。
おいしい前菜(オリーブ、生ハム、サラミなど)や、ボリュームのあるメインディッシュ(濃厚なソース、子牛肉、鹿肉のパスタなど)濃厚なデザートなど…。
新鮮な季節に合わせたお料理を楽しめます。

たくさんのお料理が出てくるため、時間も4時間ほど掛かってくるのには納得ですね。しかし、日本のように、余興やスピーチがないのです。
ゲストと一緒に新郎新婦も食事と会話を楽しむことが、イタリアの結婚式のメインです。
イタリアの伝統的な結婚式で振る舞われる料理がいくつかあります。
・ブルスケッタ

ブルスケッタイメージ 引用:https://macaro-ni.jp
これはカクテルアワーで用いられることが多いです。
パンに、ニンニクとオリーブオイル、塩・胡椒で味付けしたもの。
また、その上にトマトやチーズなどを載せて楽しみます。
・イタリアン・ウエディング・スープ
こんな結婚式にぴったりな名前のスープがあるのです!
キャベツやほうれん草、ケールなどの緑の野菜に、ソーセージやミートボールなどを入れ、パルメジャンチーズをトッピングしたものです。

イタリアンウエディングスープのイメージ 引用:https://mountaincravings.com/italian-wedding-soup/
なぜイタリアンウエディングスープと呼ぶのかは、、肉と野菜による最高の組み合わせ(=マリアージュ)から派生して、イタリア語で「minestra maritata」(結婚スープ)と呼ばれるようになったのが始まりとのことです。
このスープは、イタリアの結婚式で振る舞われることが多く、日本でもメニューで取り入れても素敵かもしれません。
ドリンクは地のものにこだわる!
イタリアの結婚式では、イタリア産スパークリングワインのプロセッコで乾杯!
さすが、ワイナリーを持っているだけあり、結婚式のドリンクは地のもののワインがメイン。

ワインはワイナリーから調達
そして、ワインや乾杯酒含め、当日のドリンクは、事前にワイナリーに行き、自分たちでテイスティングして調達するのがイタリア流。
プロセッコで乾杯から始まり、食事に合わせて白ワインや赤ワイン、そしてデザートワインまで、種類豊富に用意して行きます。
ケーキは無し!?イタリアのウエディングケーキ事情
実は、イタリアの多くの地域では、ウエディングケーキは提供されていなかったそうです。
しかし、代わりに、ゲストは「アーモンドドラジェ(イタリアではコンフェッティと呼びます)」を受け取ります。
アーモンドドラジェには、これから来る苦くて甘いことを象徴すると言うものと、アーモンドの実は鈴なりになることから、子孫繁栄の意味があります。

ただ、最近ではウエディングケーキはイタリアでも定番になりつつあります。
伝統的なイタリアのケーキにするのであれば、パイを何層にも重ねたミルフィーユが人気です。

また、フルーツを詰めたズッパイングレーセもイタリアの伝統的なケーキです。
スポンジ生地にアルケルメスという、赤いリキュールを浸して、カスタードクリームとチョコレート、メレンゲで層にしたケーキです。

ズッパイングレーセ 引用:https://www.nonnabox.com
日本でも、人と違うウエディングケーキにするのであれば、イタリア風に、ミルフィーユや、ズッパイングレーセもアイディアとして良いかもしれません!
もしくは、イタリアのように、伝統的にするのであれば、日本の和菓子でウエディングケーキを再現してもいいかも知れませんね。
View this post on Instagram
イタリアの結婚式のお祝いの仕方・金銭事情
日本では、結婚式でご祝儀をお渡ししてお祝いしますよね。
イタリアでの結婚式では、ゲストからサプライズされるお祝いや、リストで欲しいものが書いてありプレゼントするなど独特です。
いたずらされる!?イタリアのお祝いの仕方
新郎新婦にサプライズを仕掛けていくのが、イタリア独特なお祝いの仕方。
それも、いたずらのようなものが多いのです!
例えば、靴を隠されて見つけるゲームや、次に移動する車の鍵を探すゲームなど。
小さなことでも楽しむ!というのがイタリアです。
新郎新婦が仕掛けるのであれば、ゲスト全員を巻き込んだゲームをしてもいいかもしれません。
例えば、披露宴の椅子の裏にシールが貼ってある人に、ウエディングケーキの一口目をプレゼントするなどです。
全員ですることで、結婚式がより一層楽しくなります!
ご祝儀はプレゼントが基本
イタリアでのご祝儀は、新郎新婦の欲しいリストを元にプレゼントするのが一般的です。
リスタ・ディ・ノッツェと呼ばれる、欲しいものリストは、新郎新婦が指定したデパートに行き、新郎新婦の名前を言うと、店員からリストをもらえます。

そのリストを元にして、デパート内で買えるものを検討し、プレゼントとして贈ります。
プレゼント内容としては、新生活で使えるものがほとんどです。
最近はオンラインで購入できるようにもなったり、新婚旅行の費用がリストの中に入っていたりし、とても合理的です。
おひねりダンスがある! ?
イタリアの結婚式では、新婦がサテンの袋を持っています。
それをゲストが首に掛けられ、お祝いのお金を入れると、新婦とダンスができると言うもの。
こんな大胆な演出もあるのですね!笑

イタリアの結婚式「恋をして」
「アモーレ(愛してる)」で有名な、情熱の国・イタリア。
結婚式での演出も、みんなに愛を伝える、素敵なものがあります。
ダンスで愛を表現!
情熱の国イタリアでは、”La Tarantella(ラタランテラ)” と言う、伝統的なダンスがあります。
日本でイメージすると「マイムマイム」のようなもので、ゲストが新婚夫婦の幸運を願うために行い、とっても盛り上がるダンスです。
全員で手を繋ぎ、円を作り、音楽に合わせて時計回りに回って行きます。
曲のタイミングでダンス隣の人とし、音楽がだんだん加速して行きますが、それに合わせてぐるぐる回ってダンスをして行きます。
グラスが鳴ったらキスのタイミング!

イタリアでは、ゲストがグラスをスプーンで鳴らしたら、新郎新婦がキスをする合図です。
そのため、どこでもグラスが鳴る音がするかも!?
まとめ
イタリアのウエディングでは、ロケーションや食事にとことんこだわって、ゲストをおもてなししていました。
また、小さなことでも楽しみ尽くすイタリアらしく、いたずらやゲスト全員で楽しむイベントもありました。
日本でも取り入れられるアイディアがいっぱいでしたので、是非ご参考になれば幸いです。
イタリアに限らず、結婚式のことに関して聞きたいことなど、セカンドオピニオンのようにお気軽にお問い合わせください♪
結婚式業界で8年働く私がお答えいたします♡
コメントを残す