世界のウエディングを通して日本の結婚式に新たな価値観を提供して行くHirokoです。
国内ウエディングで6年ウエディングプランナーとして120組担当した後
ハワイにて海外ウエディングプランナーとして働いていました。
先日フィリピン人の友人と話していた時に
従姉妹の方が結婚をしたと、フィリピンウエディングの写真を見せてくれ、解説をしてくれました。
挙式の写真が順を追って上げられていたのですが…
カラフルな衣装に身を包んだカップルたちが入場してきますが
その人数が多く
全然新婦入場に辿り着かない!!!!

(画像はこちらからお借りしました)
いつ入場するんだ!!
しかも新婦入場前に歩くカップルはおじさまやおばさまとお年を召した方々も…
この人たちはなに?
フィリピンの結婚式とは!?
フィリピンの結婚式について
フィリピンの挙式は主に教会で行うことが多いです。

というのもフィリピン人のほとんどがキリスト教信者のためです。
具体的な数字としては、国民の83%がカトリック,その他のキリスト教が10%というASEAN唯一のキリスト教国となっています。
新郎新婦の馴染みのある教会などで行うことが多いため、街の教会というところでそこまで装飾のないところや、立派な教会で行う方もいます。

フィリピンウエディングの伝統的な挙式の入場方法は?
さて、入場の順を追って行きましょう。
カップルごとに異なるかとは思いますが大まかに
①新郎入場
②ゴッドファザー・ゴッドマザー入場
③ニノン・ニナンと呼ばれるスポンサー入場
④メイド・オブ・オナー、ベストメンが入場
⑤ブライズメイド・グルームズメン入場
⑥コインベアラー入場
⑦バイブルベアラー入場
⑧リングボーイ・ガール入場
⑨フラワーガール入場
⑩新婦入場
新婦入場までが長いっ!!
それぞれについて見て行きましょう。
①新郎入場
新郎入場は通常一人かもしくは新郎両親と入場します。

②ゴッドファザー・ゴッドマザー
ローマンカトリック教の結婚式で、これからの結婚生活において、新郎新婦の両親の他に
若い新郎新婦にアドバイスをしたり、支えてくれたりする人として、
「ゴッドファーザー:神における父」と
「ゴッドマザー:神における母」が任命されるそうです。
ゴッドファーザー・マザーは何人という決まりはなく、何人でも大丈夫。
③ニノン・ニナンと呼ばれるスポンサー入場
ここでフィリピンらしい結婚式用語が出てきました。
日本で言うと、立会人や、仲人のような立ち位置になります。
でも大きく異なるのは、スポンサー的な意味合いが強く、二人の結婚式に金銭面で補助してくれる方々を選びます。
ニノン・ニナンになる人は親戚や裕福な友人、近しい友人が多いそうです。
フィリピンでは日本と異なり、日本のようなご祝儀制は基本的にはなく、
このバージンロードを歩く人々が新郎新婦に多くお金を出し
その他一般の方は数千円などで参加OKです。
(もはや新郎新婦と全然関係ない人もタダで参列できちゃう!)
でもこのニナンと呼ばれる方々は、その分多く金額をふたりに渡して行き
新郎新婦をサポートします。

④メイド・オブ・オナー、ベストメンが入場
メイド・オブ・オナー、ベストメンとは
新郎新婦それぞれの友人の中でも親友と呼べる信頼を置ける友人や家族に頼むことが多いです。

メイドオブオナーが新婦の親友
ベストメンは新郎の親友 というイメージだね!
メイドオブオナーはブライズメイドの中でも一番重要な役割で、
新婦の花嫁支度を手伝ったり、披露宴でスピーチをしたりします。
ベストメンはメイドオブオナーと一緒で、グルームズメンの中でも一番信頼の置ける友人・家族に頼みます。
⑤ブライズメイド・グルームズメン入場
ブライズメイドとグルームズメンはペアで入場します。
ブライズメイドは新婦の身の回りをお世話するため、フィリピンの伝統的な結婚式ですと最低3組は必要です。

⑥コインベアラー入場
またも聞きなれない言葉ですね。
主にスペイン語を話す地域の結婚式の儀式の中の一つで、コインの交換があります。
基本的には男性から女性へコインを渡して行きます。
このコインの枚数などにもキリスト教の意味があるのですがここでは割愛します。
コインを渡すことで、指輪の交換と同じように、
結婚における身体・精神的にも、経済的にも全てあなたに捧げますという意味を表します。
そのコインをリングピローのようなものに乗せて運ぶ係で、
リングボーイ・ガールのように小さい子に任せることが多いそうです。
⑦バイブルベアラー入場
キリスト教の教本を運ぶ係ですね
⑧リングボーイ・ガール入場
新郎新婦の愛の証である指輪を運ぶ係。
甥っ子や姪っ子ちゃんにしてもらうのが可愛いですね♡

⑨フラワーガール入場
新婦入場前にバージンロードを花で清めるために
花びらを撒いてくれる係です。
⑩新婦入場
ようやく新婦入場!
最初は一人で新婦が入場し、バージンロードの途中で新婦両親が待っていて
そこから3人で歩きます。

参列者の服装について
フィリピンの友人に見せてもらった写真は
祭壇前で新郎新婦を中心に11名のサポーターが全員色味を統一した衣装に身を包んでいました。
フィリピンのウエディングではテーマカラーを決めることが多く
そのテーマカラーを用いた招待状でゲストはそのカラーを知ります。
そしてウエディング当日にそのカラーをどこかに身に纏い、一体感を出して行きます。

まとめ
フィリピンの結婚式の入場だけでほぼこのブログが終わってしまいましたね…笑
お国が変わればこんなにも結婚式のカタチって異なるのですね!
また、日本ではあまり馴染みのない宗教色が強く入るのもその土地の信仰宗教次第ですね。
とにかく花嫁登場までに長いのですが
一人一人が大事な役割を持っていて、
家族や友人など繋がりを大事にするフィリピンらしい結婚式ですね。
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