「ハワイ挙式の際、チップは誰にいくらぐらい、いつのタイミングで渡せば良い?失礼にならない方法と金額を知りたい」
海外挙式を考えられる方は、みなさん悩まれるチップ問題。
日本にはない習慣なので、イマイチいくらくらい渡せば良いのか分からないですよね。
そんな悩みに、ハワイ現地でコーディネーターをしていた者として、リアルな状況をお伝えします。
実際にチップをいただいていたため、金額感を把握でき、現場の人がその金額でどう思うのかが、わかってきました。
チップをいただく経験をすると、金額感や考え方が分かるようになり、レストランなどでも「この金額なら失礼じゃないだろう」という感覚も分かるようになりました。
ところが、ネットで掲載されている金額帯や情報を見ると、実際のところの意見と少し異なる点がいくつかあったため、実体験を通してシェアします。
せっかく好意で渡したのに、「え、これだけ?」と思われないために、この記事を読むあなただけにお伝えします。
- チップの考え方
- ハワイ挙式のチップの金額相場
- チップの渡し方
- 事前準備
目次
ハワイ挙式のチップに対しての考え方
大前提として、チップとは、サービスに対しての「ありがとう」の気持ちです。
人によって感じ方が異なるもの故に、「一律20ドル」などと明確な金額帯がないのです。
ただ、チップの考え方を理解すると、その金額を考えやすくなるかも知れません。
チップはサービス料として考えてみる
お客様の中では「挙式料金は支払ったのに、なぜ更にチップを払わなきゃいけないのか」と思われる方も多いでしょう。
馴染みのない日本人にとって「サービス料」と言うと、イメージしやすいかも知れません。
おもてなし文化が息を吸うようにある日本では、「サービス料」は高級料理店や旅館など、一部特別な所で使われるイメージですよね。
しかし、よく考えたら、高級料理店でステーキをサーブしてもらうことも、ファミリーレストランでハンバーグを提供してもらうことも、同じ「サービス」ですよね?
そこに質の違いはあれど、「店員さんがお料理を提供する」という、同じ行為です。

日本では、サービス料を課す所もあれば、課さない所もあり、大半が課さないことが多いです。
しかし、アメリカでは、サービス料は、何かしてもらったら、その行為に対して支払うのです。
そのため、人が何か自分の為に動いてくれた時、それがファミレスレベルだとしても、その対価としてチップをお渡しするという文化があるのです。
時間×仕事量
自分たちの結婚式に、長時間一緒にいてくれて、一番お世話になった人には金額を多めに払うのが良いでしょう。
ネットの他の記事で、「結婚式では、一律10~20ドルを渡す」という情報を見かけました。
確かに、金額帯が分からなく、一律の考え方は、日本人にとっては分かりやすいですよね。
例えば、同じ時間一緒に過ごすドライバーとカメラマン。
A地点からB地点に運転してくれるドライバーと、灼熱の砂浜に寝転びながら必死に撮影してくれるカメラマン。

確かに、元々支払う金額も異なりますが、サービス料として考えた時に、同じ料金が妥当でしょうか?
もちろん、ドライバーさんの中には、ローカル情報を沢山伝えてくれて楽しい時間も提供してくれる人もいます。
カメラマンの中でも、技術の差があります。
ただ、カメラマンは二人と過ごす時間も長く、技術を求められる仕事です。
そう考えた時に、サービス料は時間と仕事内容で、自ずと、人によって変わってくることが分かります。
現地のリアルな情報、ハワイ挙式チップ金額相場
前章では、人によって金額が異なることを説明しました。
では次に、誰にいくらくらい渡せば良いのか?を徹底解説します。
まず、ハワイで挙式+パーティーがある場合、想定されるパートナーさんと金額目安は下記の通りです。
- ウエディングコーディネーター:$50~
- 挙式コーディネーター:$20~x2
- 牧師:$20~
- ヘアメイクアップアーティスト:$20~
- フォトグラファー:$50~
- ビデオグラファー:$50~
- フラワーアーティスト:$20~
- ドライバー:$20~
- レストランまたはパーティー会場:代金の10~20%
それぞれどんな人で、何を基準にその金額なのか、順番に解説していきます。
ウエディングコーディネーター

結婚式当日、一番長く一緒にいて、ふたりの身の回りのお世話をしたり、結婚式がスムーズにいくように進めてくれる介添人です。
日本で言うと、結婚式当日に、新郎新婦の前を歩いて案内をしているキャプテンのようなイメージだと、分かりやすいかも知れません。
ウエディングコーディネーターは、ふたりのお支度が整う少し前からお部屋に入り、持っていくお荷物をチェックしたり、忘れ物がないか、当日の流れを確認したりする所から始まります。
挙式会場に到着すると、挙式コーディネーターと連絡を取り合いながら、スムーズに式が進行していくように動いたり、ゲストの誘導をしたりします。
挙式後には、ゲストとの集合写真やグループショットを、決められた時間内で撮りきれるように誘導をしたり、時間を管理したりし、パーティー会場へ一緒に移動します。
パーティー会場では、現地スタッフとアレルギーなどの最終確認を行い、きちんと正しくサーブされているのか目を配ります。
パーティー後、おふたりのドレスやタキシードを脱がせて、きちんとハンガーにかけたり、返却する衣装が揃っているかを確認しながら片付け、お荷物の確認をし、帰ります。
このように、1日中お二人と一緒にいて、ふたりの希望が叶えられるように時間を管理しながら、ふたりに代わって動き回る存在です。
チップの目安
- 挙式のみ:$40~
- 挙式+パーティー:$50~
- 撮影場所1箇所追加につき:+$20~
挙式コーディネーター・牧師

挙式コーディネーターは、挙式リハーサルから本番、挙式後のアフターセレモニーまでを仕切ってくれる人のことです。
教会や邸宅で挙式を行うにしろ、ハワイではそれぞれの教会ごと専属の挙式コーディネーターがいて、挙式に関しては、その人がふたりのアテンドをしていきます。

チップの目安としては$20~で、教会によっては2名いることも多いため、
- 教会コーディネーター:$20~x2名分
- 牧師:$20
を用意しておくと良いでしょう。
ヘアメイクアップアーティスト

結婚式当日、新郎新婦のヘアメイクを担当する人です。
また、結婚式当日だけでなく、事前にリハーサルメイクをしたり、挙式やフォトツアーに同行したり、ヘアチェンジの時に再度来てくれたりします。
会社によって、それぞれがオプションになっていたり、インクルードであったりと様々なため、どこまでヘアメイクさんがついてくれているのか、内容を確認していきましょう。
チップの目安としては、下記の金額だと良いでしょう。
- リハーサルメイク:$20~
- 結婚式当日のヘアメイク:$20~
- 新郎ヘアメイク追加:$20~
- 同行1箇所につき:$20~
- ヘアチェンジ:$20~
フォトグラファー・ビデオグラファー

フォトグラファーやビデオグラファーは、申し込み内容の範囲内で撮影してくれる人です。
あらかじめフォトリクエストとして、「こういうアングル・ポーズで撮影してほしい」とリクエストをしておくと、そのリクエストに応えて撮影もしてくれます。
特にない場合でも、もちろん素敵に撮影してくれ、時にはふたりの撮影希望や撮影カットを見せながら撮影してくれます。
ハワイという土地柄、ビーチでの撮影が多く、太陽の光の強さも日本とは別物のため、現地で撮影をしているという経験は職人技。

日本でカメラマンをしていても、ハワイで撮影すると、その光の明るさに対応できず、白く飛んでしまうような写真になってしまうそう。だから、ハワイ現地のカメラマンは、その加減も加味して撮影していくテクニックが必要なんだとか!
より良い撮影にするために、事前にお客様の情報を共有し、最高のものを撮影するプロです。
チップの目安
- 挙式撮影:$50~
- 1箇所撮影場所追加:+$20~
- パーティー撮影追加:+$20~
フラワーアーティスト

当日のブーケやフラワーシャワー、アーチ装花など、お花に関連するものは全てフラワーアーティストが行います。
ハワイでは、日本と異なり、種類豊富にお花が手に入りづらい島国です。
そこら辺に咲いている花でも、ウエディング用に仕入れるとなると、価格が上がり、入手困難だったりするのです。
また、暑い気候であるため、お花が枯れやすく、タイミング良く仕入れて、飾っていかないとならない、まさに生物勝負な仕事です。
その限られた種類の中でも、お客様のイメージするお花やテーブル装花を作っていくため、お花に関しての知識や、アレンジ力が問われる仕事です。
当日、おふたりがフラワーアーティストに会うタイミングがあまりないのですが、ブーケを朝ホテルに届けてくれるのであれば、そのタイミングでお渡ししていきましょう。
チップの目安
フラワーアーティスト:$20~
ドライバー

ふたりの結婚式での運転手さんです。
基本同じドライバーがつくことが多いですが、中には行きと帰りが違うという場合もあります。
- ドライバー:$20~
- 行きと帰りが別々だった場合:$10~ずつ
レストランまたはパーティー会場

レセプションがレストランの場合は、一般的なレストランのチップ額である、全体の10~20%の金額を入れて渡せば大丈夫です。
邸宅ウエディングや式場で行われる場合は、手配会社でチップも込みの金額にされている場合があるため、確認しましょう。

ちなみに、レストランでは飲食代金の10~20%と言われますが、ディナーの場合は15~20%と、ランチよりもチップを弾ませるローカルの人が多かったです。
いつ?どんなタイミングで?チップのスマートな渡し方
せっかく用意したチップ、渡すタイミングが分からず、渡せなかった!とならないように、渡すタイミングをお伝えします。
渡すタイミングとしては
- サービスを受けた後
- 人に会った時に先に渡す
- ウエディングコーディネーターに任せる
の3つがあります。
それぞれ解説していきます。
サービスを受けた後

例えば、レストランでチップを渡す時は、大体お会計時に、お食事代金と一緒に渡すことが多いですよね。
同じように、一日の結びにコーディネーターに「ありがとうございました」と言って渡すのは、お礼の気持ちが込もっているのが伝わります。
ただし、全員が全員、同じタイミングで終わるわけではないので、カメラマンとの別れ際、ドライバーとの別れ際、など個別で対応していかなければならず、常にチップのことが気がかりになってしまいます。
人に会った時に先に渡す
スマートさで言ったら、サービスを受けた後にチップを渡すと良いのですが、結婚式当日は、ただでさえ緊張と慣れないことをしている中で、うっかり渡し忘れてしまったり、チップのことを余りにも気にしすぎてしまって挙式を楽しめなかったりするため、必ずしもサービスを受けた後でなくてもOKです。
例えば、教会を出発する時に、挙式コーディネーターや牧師先生に「ありがとうございました」とお渡ししようとすると、牧師先生がもう帰っていることや、忘れ物なくリムジンに乗り込むのに必死で、車が出発した後に、「あ!」と気がつくことが多かったです。
そこで、人に会った時に「今日はよろしくお願いします」の言葉とともに、チップを渡していくと、渡し忘れがグッっと少なくなります。
また、チップをいただく立場としては、きちんと先にお礼をいただいているため、「よりしっかり行おう」という意識も働きます。
コーディネーターに任せる

慣れない中でチップのことまで気が回らない、という方も多いため、コーディネーターにチップ渡しをお願いするというのも一つの手です。
これは私の先輩コーディネーターから教えていただき、私も実践していましたが、誰がどのチップなのかを、二人とあらかじめ確認しておき、時間を見つけて私からパートナーさんに「お二人からです」とお渡ししていました。
これは、対応してくれるコーディネーターと、会社の方針で対応できない方といるかと思います。
ある程度信用できる方であれば、コーディネーターにお願いするのも一つの手段です。
また、誰がどのチップなのか、分かるように事前準備をしておくことが必須です。
ただ、コーディネーターには、自分たちから渡しましょう。
ハワイにはポチ袋がない?チップ事前準備
日本にいる時にしておきたい事前準備としては、ポチ袋を買っておくことです。

チップは、袋に入れず、生身のまま渡しても失礼には当たりません。
そのため、ポチ袋は必要ないのですが、上記のように、人によってその場で渡していかないとならない場合、お財布から出して、枚数を数えて…としているのはスマートではありません。
サッと渡すためにも、ポチ袋に入れておき、「カメラマンさんへ」などと、誰宛のものであるか明記しておくと良いです。
また、ハワイ現地で用意しようとしても、ポチ袋は中々見当たらず、探すのに一苦労し、値段もかなりするため、日本で用意しておくことをお勧めします。

そして、これは完全にプラスαなのですが、チップと一緒に日本のお菓子をいただいた時はとっても嬉しくて、印象に残っています。
その心遣いに、感動して、ローカルのパートナーも喜んでいました。
また、当日はカメラマンのアシスタントなど、想定外の人がいる場合もあるため、2〜5人分は予備を用意しておくことをお勧めします。
ハワイ挙式のチップ相場についてのまとめ
ハワイ挙式でのチップの考え方や金額帯について、お伝えしました。
チップについては、「サービス料」と考えるとイメージしやすいです。
また、金額は「時間×技術」で考えると良いです。
当日関わるパートナーへの金額は
- ウエディングコーディネーター:$50~
- 挙式コーディネーター:$20~x2
- 牧師:$20~
- ヘアメイクアップアーティスト:$20~
- フォトグラファー:$50~
- ビデオグラファー:$50~
- フラワーアーティスト:$20~
- ドライバー:$20~
- レストランまたはパーティー会場:代金の10~20%
ただし、フォトツアーが追加になったり、サンセット撮影が追加になったりした場合は、そこからプラスで考えると良いです。
そして、渡すタイミングは、パートナーと会った時に先に「よろしくお願いします」と渡すか、サービスを受けた後に「ありがとうございました」と渡すと良いです。
裏技として、ウエディングコーディネーターから渡してもらうのも、可能な場合はありです。
その際は、日本でポチ袋を用意し、誰宛なのかを明記しておくことをお勧めします。
そのほか、ハワイ現地でウエディングコーディネーターやプランナーとして働いていた経験から、ハワイウエディングについて聞きたいことがあれば、アドバイスさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
「そうだ、ハワイ挙式をしよう」と思ったその気持ち、夢だけで終わらせずにしましょう♡
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